第22回日本高齢消化器病学会総会 ＆ 第15回消化器病における性差医学・医療研究会

第22回 日本高齢消化器病学会総会

第22回 日本高齢消化器病学会総会
会長　兵庫医科大学 肝胆膵科 主任教授　西口修平

今回、第22回日本高齢消化器病学会総会を2019年8月2日（金）、3日（土）の2日間、神戸ポートピアホテル（兵庫県）において開催させていただきます。令和の御代となって初めての学会でもあり、先生方の印象に残り、かつ有意義な学術集会を目指して医局員とともに準備を進めてまいりました。

消化器関連学会は、日本消化器病学会を筆頭に多くの学会が存在します。しかし、高齢者の消化器疾患に焦点をあて、その診療上の独自性を明らかにする場は本学会以外になく、さらに、わが国では世界に類を見ない高齢化が進む中で、本学会の重要性はますます高まっています。

今回の学会の特色の一つは、私の専門分野である肝炎や肝硬変のセッションが多いことです。近年、肝臓領域から多くの画期的新薬が上梓されたこともあり、スポンサードセミナーの申し出が肝臓に偏ったのが一因です。さらに、私のライフワークは「肝疾患におけるサルコペニアの臨床的意義」ですので、これを会長講演のテーマといたしました。ご容赦頂きたいと存じます。

次に、私が門外漢である肝臓以外の領域については、それぞれの御専門の先生方のご意見を拝聴した上で、消化管、胆膵、内視鏡治療、外科治療のそれぞれの分野で、今が旬で重要度の高いテーマを取り上げております。本学会は、前回に引き続き消化器病における性差医学・医療研究会との合同開催です。当番世話人の根引浩子先生ともご相談し、取り上げるテーマの重複を避け両者を有機的に連動させるなど同時開催のメリットを最大限に引き出せたと自負しております。

開催地の神戸は、風光明媚でおしゃれな街です。神戸ビーフや中華料理で有名ですが、瀬戸内や日本海の海の幸も新鮮で、和食も含めすべてのジャンルで先生方にご満足いただけると思います。また、3日（土曜日）の夜は、みなとこうべ海上花火大会も開催されます。JDDWの時期とは趣が異なった夏の神戸を楽しんでいただきたいと存じます。是非、多くの先生方に本学会にご参集いただき、学会では学問にどっぷりと酔いしれ、その後は、港町神戸の夜をお楽しみいただけたら幸いです。

第15回 消化器病における性差医学医療研究会

第15回 消化器病における性差医学医療研究会
当番世話人　大阪市立総合医療センター 消化器内科部長　根引浩子

この度、第15回消化器病における性差医学医療研究会の当番世話人を拝命し、2019年8月3日（土）に第22回高齢消化器病学会総会と合同で神戸ポートピアホテルにて開催させていただくことになりました。記念すべき令和元年の研究会であり、身の引き締まる思いです。

消化器病における性差医学・医療研究会は、2005年4月に日本消化器病学会の附置研究会として発足し、3年間はJDDWの会期中に開催し、第4回目以降は、日本消化器病学会関連研究会として年に1回、独立して研究会が開催されてまいりました。2018年8月の第14回研究会より高齢消化器病学会と合同で開催させていただいております。あらゆる消化器病の病態や治療に関して性差という観点から検討し討議する場として、実りある会にしたいと考えております。高齢者の消化器疾患に焦点をあて、その診療上の独自性を明らかにする場である高齢消化器病学会と合同開催ということで、実際の消化器病の診断治療において年齢と性差という患者さんの特性を考えた診療が重要であることに今一度目を向けることのできる機会になれば幸いです。是非多くの先生方のご参加をお待ち致しております。