PAGE TOP

第14回日本高齢消化器病学会学術集会演題応募のお願い

謹啓

先生におかれましては、時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

第14回日本高齢消化器病学会学術集会を、2011年7月2日(土)に、東京の日本都市センターホテルにて開催いたしますことをご案内申し上げます。

日本高齢消化器病学会も設立15年を間近に控え、学術集会として年々参加者も増え、充実した活動が展開されております。このような折に、私ども防衛医科大学校内科が、本学会学術集会をお世話させて頂く事になり、大変光栄に存じております。

近年、日本の人口の高齢化はまさに急速に進んでおり、消化器病の分野でも、消化器疾患の治療イコール高齢消化器病の治療になっている現状と言えると思います。しかし、この背景とはうらはらに、高齢者に関する消化器診療に関して、特に非高齢者と区別して系統的に論じられる機会はこの学会を除いては比較的少なく、個別の疾患の中で各論的に述べられている状況であるといえます。

高齢者に対する診断・治療における留意点や予後がどうか、現在の各疾患の治療指針をそのまま高齢者診療に当てはめて良いのか、などの疑問点が生じ、それを踏まえた高齢者に特化した消化器関連のガイドラインの整備が必要とされるのではないかと考えます。そこで、本学会ではメインテーマを「高齢者消化器診療ガイドライン設定を目指して」とし、昨年度の森山会長の教育企画を発展させて、下部消化管、上部消化管、肝臓、胆膵の4つのパネルディスカッションを組み、高齢者の診療ガイドライン作成に向けての討論を企画することにいたしました。主題はこの4つに限定いたしましたが、この他に高齢者の消化器病診療に関する多方面からの研究成果のご発表をお待ちしております。

特別講演には慶應義塾大学病院老年内科 広瀬信義先生に「百寿者研究からみた高齢者医療」についてのご講演を賜る予定でございます。その他にもランチョンセミナーを企画いたしております。

本学術集会を通じて、高齢者消化器疾患に対する質の向上を図り、少しでも今後の高齢者医療の充実と発展に寄与したいと考えておりますので、演題募集要項をご参照いただき、何卒積極的な演題応募と多数の皆様のご出席をお待ち申し上げております。

謹白

第14回日本高齢消化器病学会学術集会
会長 三浦 総一郎(防衛医科大学校内科)